旅程に「何もしない時間」を入れる理由
旅から帰ってきて「なんだか疲れた」と感じたことはありますか。観光地を全部回ったのに、なぜか満足感が薄い。そういう旅には、たいてい共通点があります。旅程に「何もしない時間」がない、ということです。
詰め込み旅程が生まれる理由
旅行の計画を立てるとき、人は「せっかく行くなら全部見たい」と思いがちです。観光スポットを地図に並べて、移動時間を計算して、隙間なく予定を入れる。その結果、旅程は完璧に見えますが、実際に動いてみると移動だけで体力を使い果たしてしまうことがあります。
特に、初めて行く場所では、地図上の距離と実際の移動感覚がずれることが多いです。「徒歩15分」と書いてあっても、荷物を持って坂道を歩けば30分かかることもあります。旅程を組む際は、移動時間に1.5倍の余裕を持たせることを基本にしています。
余白の時間が旅を深くする
旅の中で一番記憶に残るのは、たいてい予定外の出来事です。たまたま入った食堂で地元の人と話した、路地を曲がったら小さな神社があった、宿の縁側でぼんやりしていたら夕焼けがきれいだった。そういう瞬間は、旅程に余白がないと生まれません。
菊池が旅程を組む際は、1日の観光は午前か午後のどちらかに集中させて、もう半分は「特に何もしない時間」として残すことが多いです。その時間に何をするかは、旅先に着いてから決めればいい。
余白の入れ方、具体的な考え方
余白の時間を旅程に入れる方法は、いくつかあります。一つは、最終日の午前中を「移動だけ」にすること。観光を詰め込まずに、ゆっくり朝食を食べてから帰路につく流れにするだけで、旅の後半の疲れが変わります。
もう一つは、宿のチェックインを早めにすることです。15時チェックインのところを14時に交渉して、宿に着いたらすぐに温泉に入る。その1時間が、旅全体のリズムを整えてくれることがあります。
旅程に余白を入れることは、観光地を減らすことではありません。旅の密度を上げることだと思っています。旅の相談はまずはご相談くださいのページからどうぞ。